工業用・重防食・建築(外装)
塗装は、様々な要素が絡み合い、高い技術力が求められる分野です。製品の使用用途や暴露される環境、被塗物となる素材など条件は多岐に渡り、求められる性能やスペック、お客様独自の機能性を付与する事、作業性向上や環境対応など、ニーズも多種多様です。
塗料には、化学素材や天然素材をベースにしたものがあり、用途や素材に応じて選定されます。例えば、耐久性を求める屋外には、耐候性や耐摩耗性、防食性などの高い塗料を使用されることが多く、屋内には、抗ウイルス・抗菌・防カビ性、消臭機能、耐汚染性の高い塗料が使われることがあります。
また、塗装作業には、塗布方法・塗装工程の選択、作業環境の整備などが含まれます。環境対応や生産効率の向上を目的として、ロボットを使った自動塗装技術や水性塗料など、新しい技術が次々と開発されています。当社では、様々な業界とのお取引から得たノウハウを生かし、塗料・溶剤の選定はもとより、生産設備の導入からメンテナンス、周辺機器類、備品、消耗品などをご提供し、お客様のものづくりをお手伝い致します。
塗料の選定、調色、販売を行っています
工業用(溶剤~粉体塗料、水性塗料、自動車、鉄道、建設機械、船舶、産業機械、一般機械設備、鋼製家具、建具、木工用など)
建築・外装用(戸建~大型物件まで、内装、外装用など)
重防食用(橋梁、プラント、鉄構造物など)その他、国内外各種塗料、特殊塗料など
工業用・重防食・建築(外装)導入のご紹介
-
環境に優しい塗料、塗装設備の導入
大気汚染防止法改正に対応し、VOC排出量を減らすための塗装システムとして、溶剤系塗料スプレー塗装から粉体塗料コロナ帯電タイプでの塗装設備への切替を提案致しました。 一般的に使用されている液状の溶剤系塗料にはVOC(揮発性有機化合物)が含まれています。これらは法令や規制で厳しく管理されており、その管理面の負担や作業者及び環境への様々な負荷が掛かってしまうことは避けられません。 提案した「粉体塗装」とはVOCを一切含まない粉状の塗料を用いる塗装方法です。塗装装置は、ガンの先端に設けられたコロナピンより30~100KVの高電圧を印加し、粉状の塗料を静電ガンの内部~先端を通過するとき、電荷を与えクーロン力により被塗物に塗着させるものです。また、電荷を付加する印加電圧及び電流値のそれぞれを、被塗装物に最適に調整する事が可能な機種を選択する事で、お客様が要求する最適な塗膜を最適な方法で提供することが出来ました。塗料溶融時(焼付け工程時)の溶融粘度が高い粉体塗装の特性を利用し、一回の塗装で厚膜塗装を行うことも可能で、液体塗装の重ね塗りによる防食塗装に比べ、低コストで高性能な塗膜を形成することが出来るのが特徴です。 また、最近の粉体塗料は著しく進歩しており、仕上がり外観やコスト面でも従来の液体塗料に劣らないレベルに達しています。 続きを読む>> -
排水処理施設の新設・更新・統合などによる環境対応
ものづくりの工場設備では、製品の製造や処理の過程で多くの水を使用し、それは排水となります。 工業排水には、様々な有機物や無機物、環境負荷物質などが含まれています。しかし、それらの物質を一切使用しないことは現代の技術では困難です。工場排水処理は法律や規制に従い、排水の放出基準を遵守することが求められます。 例えば、金属表面処理では大量の水を使用する為、環境への影響を抑える排水処理対策が必要となります。 当社では、環境保護関連の法規や水質汚濁防止法などに基づき排水をサンプリング、第三者機関にて分析した結果から、お客様の状況に合わせた排水処理装置を提案致します。装置は必要により、化学処理、沈殿濾過や微生物処理技術を活用して、排水中の環境負荷物質を除去し、水質を改善すると共に、排水の放出基準を満たす仕様に製作致します。 現在、排水処理でお困りのことがございましたら、設備導入や更新、メンテナンスなどお問い合わせ下さい。 続きを読む>> -
産廃処理(ブーススラッジ)の削減と作業効率の改善
工場の移転に伴い塗装設備を一新、従来よりも作業効率の良い設備によって生産性を高めると共に産業廃棄物の削減を図りたいというご要望に対し、塗料スラッジを不粘着化するキラー剤をはじめ、スペースを有効に活用出来る乾燥炉、塗装ブースは環境対応も見据えた水洗式ブースをシステムとして提案しました。 塗料スラッジ処理の作業軽減と産廃費削減対策として、スラッジを不粘着化(サラサラ)にするキラー剤を提案しました。当社が提案するキラー剤では、塗料カスが浮上しドロドロしたスラッジの固着がなくなるため、回収作業が簡略化できます。また、回収したスラッジは布袋での自然脱水で50%の水分を抜くことが可能です。産廃の重量を減らし、産廃コスト削減に大きく貢献致します。また、塗装ブースには環境対応も見据え、水洗式ブースを提案しました。水洗式ブースはポンプアップされた水が水流板を幕状(ウォーターカーテン)に流れながら、塗料のミストを捕え、洗い落し、更に細かい塗料ミストはシャワーにより叩き落されます。広角シャワーノズルおよびエリミネーターの改良で、より高い捕集効率を実現し、メラミン塗料で95%以上の捕集が可能になりました。塗料スラッジ(ミスト)は、水槽の前面に取付けた広い面積のろ過網により、ろ過されるのでポンプやスプレーノズルの詰りを軽減します。また、ろ過網は引抜き構造で二重にセットされておりますので、清掃時もスラッジがポンプ側へ入り込むことなく簡単に行う事が可能です。 続きを読む>> -
安定した仕上がり外観を追求する塗装システムの導入
自動車部品に要求されるスペックを全て満たし、高級かつ安定した仕上がり外観という厳しい要求をクリヤーできる、環境に配慮した塗装設備をご提案致しました。 自動車外装部品の製造に関しては様々なスペックをクリヤーする事が必須となります。特にピアノブラックを再現する事は様々なハードルがあります。従来の静電塗装を上回る高品質な塗装を実現でき、市場ニーズに対応する設備として、中塗工程にベル静電ガン2基搭載のレシプロケーター、上塗工程は高い塗着効率と高品質な塗装を実現する6軸ロボットにロボベル(回転霧化型自動静電塗装機)を採用、ワークの清浄装置から塗装室の環境を一定に保つ温湿度調節機能の採用、搬送装置や乾燥炉まで徹底した不良対策を実施することで、不良発生率を限りなくゼロに近づけ、高品質、高外観を実現する事が出来ました。また、ロボベルに使用される超小型バルブは、ベルカップのごく近くに配置され、色替洗浄を容易にし、材料の無駄を大幅にカット。環境面においても高塗着効率によりVOC30%削減(従来仕様対比)を実現しております。 続きを読む>>
「工業用・重防食・建築(外装)」にご興味がある方はお気軽にご相談ください