環境に優しい塗料、塗装設備の導入
大気汚染防止法改正に対応し、VOC排出量を減らすための塗装システムとして、溶剤系塗料スプレー塗装から粉体塗料コロナ帯電タイプでの塗装設備への切替を提案致しました。
一般的に使用されている液状の溶剤系塗料にはVOC(揮発性有機化合物)が含まれています。これらは法令や規制で厳しく管理されており、その管理面の負担や作業者及び環境への様々な負荷が掛かってしまうことは避けられません。
提案した「粉体塗装」とはVOCを一切含まない粉状の塗料を用いる塗装方法です。塗装装置は、ガンの先端に設けられたコロナピンより30~100KVの高電圧を印加し、粉状の塗料を静電ガンの内部~先端を通過するとき、電荷を与えクーロン力により被塗物に塗着させるものです。また、電荷を付加する印加電圧及び電流値のそれぞれを、被塗装物に最適に調整する事が可能な機種を選択する事で、お客様が要求する最適な塗膜を最適な方法で提供することが出来ました。塗料溶融時(焼付け工程時)の溶融粘度が高い粉体塗装の特性を利用し、一回の塗装で厚膜塗装を行うことも可能で、液体塗装の重ね塗りによる防食塗装に比べ、低コストで高性能な塗膜を形成することが出来るのが特徴です。
また、最近の粉体塗料は著しく進歩しており、仕上がり外観やコスト面でも従来の液体塗料に劣らないレベルに達しています。
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